アフリカのケニアではキャッシュレス決済が当たり前になっている
世界中で電子マネーとスマホを利用したキャッシュレス決済が普及していますが、中でもアフリカのケニアでの普及状況は特筆すべきものがあります。
アフリカのケニアには、いわゆる貧困層も多いのですが、国のどこに行ってもQRコードを使ったキャッシュレス決済ができ、小さな小売店でも可能です。
そのキャッシュレス決済の総額は、国のGDPの半分ほどになっていて、いかにケニアでのキャッシュレス化が進んでいるかが分かります。
業務スーパーのキャッシュレス支払い-クレジットカード・電子マネー・QRコード決済やポイントは使える?
先進国よりもケニアでキャッシュレス化が進んでいる理由は?
貧困層の割合が多いケニアでは、銀行口座を持てないという人が多くいます。
それだけ現金での決済が難しいということになり、キャッシュレス決済の便利さが際立つことになります。
アフリカのケニアで使われているキャッシュレス決済の方法は、「M-PESA]というもので、スマホはもちろんフィーチャーフォンなどでも使えるという気軽さがあります。
固定電話を持っている人は少ないものの、スマホや携帯電話を持っている人は多いので、簡単にスマホ画面を使ったキャッシュレス決済ができるようになったというのも理由となっています。
先進国の場合は、銀行口座を持ち現金での支払いが楽にできるということもあって、従来の現金支払いを続ける人が多いのです。
日本でも同様で、銀行口座をほとんどの人が持っていますし、昔から現金での支払いをすることに慣れていますので、キャッシュレス化に移行するのが逆に難しいという状況が見られます。
海外動向を見ても先進国よりもキャッシュレス化が進んでいる国は多い
こうした状況はアフリカのケニアだけではありません。
東南アジア諸国でも同様にスマホでQRコード、もしくはバーコードを表示するだけで支払いができる決済方法が速い勢いで普及しています。
先進国以上にその普及のスピードは速く、日本などはその点で後れを取っているほどです。やはり、上記のような銀行口座を持っていない人が多いということが一つの理由です。
また、多額の現金を持ち歩くのが治安上危ないということもあって、自分を守るためにもキャッシュレス決済の方が安全だという意識も関係しています。
スマホでの決済にすれば、スマホのパスワードが分からないと利用できませんし、盗難などに遭ってもすぐにスマホ自体をロックすれば使えなくなりますので、現金を持ち歩いて取られてしまうよりもよっぽど安全なのです。